突然の発疹とかゆみ、蕁麻疹かも

皮膚が急に赤くなり、ぷっくりと膨らんでかゆくなる症状。これが蕁麻疹です。数時間で消えることもあれば、場所を変えながら何日も続くこともあります。見た目が気になるだけでなく、かゆみで眠れなくなったり、仕事や家事に集中できなくなったりと、日常生活に支障をきたすこともあります。
蕁麻疹は食べ物やストレス、疲労など、様々なことがきっかけで起こります。症状を抑えるお薬の処方はもちろん、原因についても一緒に考えていきます。かゆみでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
こんな症状はありませんか?
- 皮膚に赤いみみず腫れのようなものができた
- ぷくっと膨らんだ発疹が出てかゆい
- 発疹が出たり消えたりを繰り返す
- かゆくて夜眠れない
- 体が温まるとかゆみがひどくなる
- 同じ箇所ではなく、あちこちに発疹が出る
- 発疹は数時間で消えるが、また別の箇所に出る など
こんな症状があればすぐ受診を
蕁麻疹と一緒に以下の症状が出た場合は、重いアレルギー反応(アナフィラキシー)の可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。
- 唇や舌、喉が腫れてきた
- 息苦しい、喉が詰まる感じがする
- 気持ち悪い、吐きそう
- めまいがする、意識がぼんやりする
- 全身に発疹が広がっている など
蕁麻疹はなぜ起こるのか?
蕁麻疹は、皮膚の中にあるマスト細胞からヒスタミンという物質が放出されることで起こります。ヒスタミンが血管に作用すると、皮膚が赤く膨らみ、かゆみが生じます。
このヒスタミンが放出されるきっかけは様々で、原因がはっきりわかる場合もあれば、検査をしても特定できない場合もあります。原因が特定できなくても、お薬で症状を抑えることは可能ですので、ご安心ください。
蕁麻疹の原因
食べ物によるもの
エビ、カニ、そば、卵、小麦、果物などを食べた後に発症することがあります。食後30分から2時間以内に症状が出ることが多いです。今まで食べても大丈夫だったものが、ある日突然アレルギーの原因になることもあります。
お薬によるもの
解熱鎮痛薬や抗生物質などのお薬で蕁麻疹が出ることがあります。お薬を飲み始めてすぐに出る場合もあれば、何日か経ってから出る場合もあります。お薬を飲んでいる方は、お薬手帳を持参してください。
物理的な刺激によるもの
皮膚をこすったり、圧迫したりすると出るタイプがあります。ベルトや下着のゴムが当たる部分、カバンの肩紐が当たる部分などに出やすいです。また、寒暖差や日光、汗などが引き金になることもあります。暖かい部屋から寒い屋外に出た時や、お風呂上がりなどに症状が出る方もいらっしゃいます。
虫刺されや植物
蚊やダニに刺された後、あるいは特定の植物に触れた後に蕁麻疹が出ることがあります。刺された場所だけでなく、全身に広がることもあります。虫刺されや植物に触れた後にかゆみや発疹が広がった場合は、ご相談ください。
原因不明の蕁麻疹
実は蕁麻疹の7割以上は、原因がはっきりしないと言われています。疲れやストレス、睡眠不足、体調不良などが重なった時に出やすくなります。原因不明でも、お薬で症状を抑えることはできますのでご安心ください。
慢性蕁麻疹について
蕁麻疹が6週間以上続く場合を「慢性蕁麻疹」と言います。毎日のように発疹とかゆみが出て、生活に大きな影響を与えます。慢性の場合、原因を特定できないことがほとんどですが、根気よく治療を続けることで症状のコントロールが可能になります。
診察について
症状を詳しくお聞きします
いつから発疹が出ているのか、どんな時に出やすいのか、かゆみの程度、食べたものやお薬、生活の変化などをお聞きします。発疹が出ている時の写真があれば、診察の参考になります。消えてしまった後では、どんな発疹だったかわかりにくいことがあります。
検査について
問診と診察で原因の見当がつく場合もありますが、必要に応じて血液検査を行います。アレルギーの原因物質を調べたり、他の病気が隠れていないかを確認したりします。ただし、検査をしても原因がわからないことも少なくありません。
当院での治療
抗ヒスタミン薬による治療
蕁麻疹の治療の基本は、かゆみの原因となるヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」です。飲み薬で症状を抑えます。眠くなりにくいお薬もありますので、お仕事や車の運転がある方はお伝えください。症状に合わせて、お薬の種類や量を調整していきます。
慢性蕁麻疹の場合、症状が治まってもすぐにお薬をやめると再発しやすいので、自己判断で中止せず、医師と相談しながら治療を進めていきましょう。
漢方薬について
当院では漢方薬も処方しています。蕁麻疹が繰り返し出る方や、体質を整えたい方には、漢方薬が合うこともあります。西洋薬と併用することで、より効果が出やすくなることもあります。
日常生活で気をつけること
蕁麻疹が出やすい方は、以下のことに気をつけると症状を軽減できることがあります。
- 体を温めすぎない(熱いお風呂、激しい運動は控えめに)
- 皮膚を強くこすらない
- 疲れをためない、睡眠をしっかりとる
- お酒は控えめにする
- 原因がわかっている場合は、その物質を避ける など
かゆいとつい掻いてしまいますが、掻くと症状が広がることがあります。冷やすとかゆみが和らぐので、保冷剤をタオルで包んで当てるのも一つの方法です。
専門医への紹介
症状が重い場合や、なかなか良くならない場合は、皮膚科やアレルギー専門医のいる医療機関をご紹介します。