坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛は、お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけて痛みやしびれが生じる症状です。坐骨神経は腰から足先まで伸びる人体で最も長い神経で、この神経が圧迫されたり、刺激されたりすることで症状が現れます。
坐骨神経痛は病名ではなく、症状の名前です。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋症候群など、様々な原因で起こります。40代以上の中高年の方に多く見られますが、若い方にも起こることがあります。
「お尻から足にかけて痛む」「長く歩くと足がしびれる」「座っていると痛みが強くなる」など、症状でお困りの方はご相談ください。坐骨神経痛は、我慢して悪化させてしまうと、なかなか良くならないことがあります。ひどくなる前に、お早めにご相談ください。
こんな方はご相談ください
- お尻から太ももにかけて痛みがある
- ふくらはぎや足先がしびれる
- 長く歩くと足が痛くなる、しびれる
- 座っていると痛みが強くなる
- 前かがみになると痛みが増す
- 腰を反らすと足に痛みが走る
- 痛みで夜眠れない
- 足に力が入りにくい など
受診の目安
以下のような場合は、早めに受診されることをおすすめします。
- 痛みやしびれが1週間以上続いている
- 痛みで日常生活に支障が出ている
- 痛み止めを飲んでも効かない
- 足に力が入りにくくなってきた
- 排尿や排便に問題がある(この場合は至急受診してください) など
痛みやしびれが続く場合は、早めにご相談ください。症状が長引くと慢性化しやすくなりますので、早めの治療が大切です。
坐骨神経痛の原因
腰椎椎間板ヘルニア
背骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫します。比較的若い方にも多く、前かがみの姿勢で痛みが強くなることが特徴です。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中にある神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されます。加齢に伴って起こりやすく、長く歩くと痛みやしびれが出て、休むと楽になるのが特徴です。
梨状筋症候群
お尻の深いところにある梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫します。長時間座っていることが多い方や、スポーツをされる方に起こりやすいです。
その他
腰椎すべり症、変形性腰椎症、腫瘍、感染症などが原因となることもあります。
坐骨神経痛の症状
痛み
お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけて、鋭い痛みやズキズキする痛みが生じます。片側だけに症状が出ることが多いですが、両側に出ることもあります。
しびれ
ピリピリ、ジンジンとしたしびれを感じます。足の感覚が鈍くなることもあります。
筋力低下
症状が進むと、足に力が入りにくくなることがあります。つまずきやすくなったり、足首が上がりにくくなったりすることもあります。
姿勢による変化
前かがみで痛みが強くなる場合(椎間板ヘルニアに多い)や、腰を反らすと痛みが強くなる場合(脊柱管狭窄症に多い)など、姿勢によって症状が変化することがあります。
当院での治療
坐骨神経痛の治療は、症状に応じて段階的に進めます。湿布や飲み薬で改善する場合はそれで十分ですし、それでも痛みが続く場合は神経ブロック注射という選択肢があります。
神経ブロック注射
坐骨神経痛に対して、神経ブロック注射が有効な場合があります。痛みを伝える神経やその周辺に局所麻酔薬を注射することで、痛みを和らげます。
当院では、硬膜外ブロックや仙骨ブロックなどを行っています。人によっては非常に効果があり、歩くのもつらかった方が、注射後には楽に歩けるようになることもあります。1回で良くなる方もいれば、何回か繰り返すうちに少しずつ症状が改善していく方もいらっしゃいます。
お薬による治療
痛み止めの内服薬や外用薬を処方します。神経の痛みに効くお薬、筋肉の緊張を和らげるお薬など、症状に合わせて組み合わせて処方します。神経ブロック注射とお薬を併用することで、より効果的に痛みをコントロールできることがあります。
生活指導
痛みを悪化させない姿勢や動作、日常生活での注意点などをお伝えします。無理のない範囲で体を動かすことも大切です。
整形外科との連携について
坐骨神経痛の原因によっては、手術などの整形外科的な治療が必要な場合があります。足に力が入らない、排尿・排便に問題があるなどの症状がある場合は、早急に専門的な検査・治療が必要です。
当院では、症状や経過を見ながら、必要に応じて整形外科や専門の医療機関へのご紹介を行います。まずはお気軽にご相談ください。