神経ブロックとは?

神経ブロックは、痛みを伝える神経やその周辺に局所麻酔薬を注射して、痛みを和らげる治療法です。痛みの信号を一時的に遮断することで、つらい痛みを軽減します。また、神経のまわりの血流が改善されることで、しびれや麻痺などの症状が良くなることもあります。
「注射」と聞くと痛そうなイメージがあるかもしれませんが、神経に直接針を刺すわけではありません。注射時の痛みは通常の筋肉注射程度ですので、ご安心ください。当院の院長は、麻酔科専門医・指導医として45年以上にわたり痛みの治療に携わってきました。豊富な経験をもとに、患者様お一人おひとりの症状に合わせた治療を行います。
こんな方はご相談ください
- 腰が痛くて歩くのがつらい
- お尻から足にかけてしびれがある
- 首や肩の痛みが続いている
- 膝が痛くて階段の上り下りがつらい
- 帯状疱疹の後、痛みが残っている
- 痛み止めの薬を飲んでも効かない
- 整形外科で治療しているが痛みが取れない など
痛みは我慢していると慢性化しやすくなります。早めにご相談いただくことで、より効果的な治療につながります。
神経ブロックの効果
神経ブロックには、痛みを和らげるだけでなく、痛みの悪循環を断ち切る効果があります。痛みが続くと、筋肉が緊張して血流が悪くなり、さらに痛みが強くなるという悪循環に陥ることがあります。神経ブロックで痛みを軽減することで、この悪循環を断ち切り、症状の改善を目指します。
効果の出方には個人差があります。1回の注射で痛みがかなり楽になる方もいれば、何回か繰り返すうちに少しずつ症状が良くなっていく方もいます。神経ブロックは痛みの原因そのものを治すわけではありませんが、痛みを和らげることで日常生活を楽に過ごせるようになります。
当院で行っている神経ブロック
トリガーポイント注射
筋肉の中にできた痛みの引き金となる部分(トリガーポイント)に注射します。肩こり、腰痛、首の痛みなどに効果があります。押すと強い痛みを感じる場所や、痛みが広がる場所が目安となります。
硬膜外ブロック
背骨の中にある硬膜外腔という場所に局所麻酔薬を注射します。腰痛や坐骨神経痛、椎間板ヘルニアによる痛みなどに効果があります。腰部硬膜外ブロックと仙骨ブロックがあり、症状に応じて使い分けます。広い範囲の痛みに対応できるのが特徴です。
関節注射
膝や肩などの関節に直接注射します。関節の痛みや炎症を和らげる効果があります。加齢による関節の痛みや、スポーツなどによる関節の痛みに対応しています。
星状神経節ブロック
首にある星状神経節という交感神経の集まりに注射します。頭痛、顔面の痛み、首や肩の痛み、上肢のしびれなどに効果があることがあります。
治療の流れ
1
問診・診察
まずは、痛みの場所や程度、いつから痛いのか、どんな時に痛むのかなどを詳しくお聞きします。診察を行い、神経ブロックが適切かどうかを判断します。症状によっては、お薬による治療や他の治療法をご提案することもあります。
2
注射
症状に合わせた神経ブロックを行います。注射自体は数分で終わります。
3
安静
注射後は院内で30分ほどお休みいただきます。足に力が入りにくくなることがありますので、安全のため少し休んでからお帰りいただきます。
4
経過観察
効果の出方には個人差がありますので、症状を見ながら治療を続けていきます。1回で良くなる方もいれば、定期的に通院して治療を続ける方もいらっしゃいます。痛みの状態や生活への影響などをお聞きしながら、治療方針を調整していきます。
神経ブロックを受ける際の注意事項
治療前
- 血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)を服用している方は、事前にお知らせください
- 当日は食事を済ませてからお越しください
- 楽な服装でお越しください
治療後
- ブロックの種類によっては、注射後30分ほど院内でお休みいただくこともあります
- 当日は激しい運動や入浴は控えてください(シャワーは可能です)
- 注射部位に痛みや腫れが続く場合はご連絡ください
- 足に力が入りにくい場合がありますので、車の運転は控えてください
お薬との併用について
神経ブロックは、痛み止めの内服薬や外用薬と組み合わせて治療を行うこともあります。注射だけでなく、お薬を併用することで、より効果的に痛みをコントロールできる場合があります。患者様の症状やライフスタイルに合わせて、最適な治療法をご提案いたします。